第1期治療


お子さまの歯並びについて、「いつから始めたらいいの?」「本当に必要なの?」と悩まれる保護者の方は多くいらっしゃいます。10歳までの矯正治療は、お子さまの成長する力を活かして歯並びを整える治療法です。当院では、一人ひとりのお子さまの状況をしっかりと見極めて、本当に必要な時期に適切な治療をご提案しています。他院で抜歯が必要と診断されたお子さまでも、成長期の特性を活かすことで歯を抜かずに済む場合があります。
10歳までの矯正
(1期治療)とは

成長する力を味方にした歯並び治療
10歳までの矯正治療は、乳歯と永久歯が混じって生えている時期に行う歯並び治療です。この頃のお子さまは骨がまだやわらかく、顎が成長していく力を利用しながら歯が正しく並ぶ土台を作ることができます。永久歯がすべて生える前に治療を始めることで、将来歯を抜く必要性を減らせる可能性が高くなります。
治療時期の見極めが大切
当院では、お子さまの歯並びの状態や成長の様子を慎重に判断し、本当に治療が必要な場合のみご提案しています。「早く始めた方がいい」というだけでなく、お子さまにとって負担の少ない時期を見計らって治療を開始することを大切にしています。
このようなお子さまに
おすすめ

- 受け口が気になるお子さま(早期対応が重要です)
- 他院で「抜歯が必要」と診断されたお子さま
- 顎が小さく永久歯の生えるスペースが不足しているお子さま
- 指しゃぶりや舌の癖が歯並びに影響しているお子さま
- お子さまが矯正装置を嫌がって治療が進まないとお困りの保護者の方
当院だからできる
10歳までの矯正治療

大学病院での研鑽を積んだ矯正専門の女性歯科医師
当院の矯正担当医は、大学病院をはじめ複数のクリニックで矯正担当者として専門的な研鑽を積んだ矯正歯科のプロフェッショナルです。特に小児矯正においては、お子さまとの信頼関係を大切にし、なるべく本人と会話をすることで安心して治療を受けていただける環境づくりに力を入れています。
受け口は早めに対応
お子さまが受け口(反対咬合)の場合、早期対応が非常に重要です。当院では乳歯列期からご相談をお受けしており、8歳くらいまでの早期治療により将来的な手術のリスクを大幅に軽減できます。成長期を逃すと外科手術が必要になる場合もあるため、適切なタイミングでの介入を心がけています。
親子で通える総合歯科医院の安心感
矯正治療中に虫歯や親知らずの問題が生じた場合、他院への紹介ではなく院内で即座に対応できます。口腔外科出身の院長と矯正専門医がシームレスに連携し、お子さまにとって負担の少ない治療環境を提供しています。また、1998年の開業以来、親子三世代にわたって通ってくださるご家族も多く、長期的な視点でお子さまの成長を見守ります。

他院で断られた難症例にも対応
「他院では対応できない」と言われたお子さまでも、当院では豊富な経験と技術により治療可能な場合があります。特に抜歯が必要と診断されたケースでも、顎を広げる治療や歯間のやすりがけなどの工夫により、歯を抜かずに治療を完了できる可能性があります。
10歳までの矯正治療
のメリット
将来的な抜歯の可能性を減らせる
成長期に顎を適切に広げることで、永久歯がきちんと並ぶスペースを確保できます。大人になってから矯正治療を受ける場合と比べて、歯を抜く可能性をかなり減らすことができ、お子さまの健康な歯を守ることにつながります。

正しい口の機能が身につく
歯並びが整うことで、正しい発音や食べ物をしっかり噛む力が身につきます。また、指しゃぶりや舌の悪い癖も改善されやすくなり、お子さまの健やかな成長を後押しします。
2期治療時の負担を軽くできる
1期治療で顎の土台を整えておくことで、永久歯が生え揃った後の本格的な矯正治療(2期治療)の期間を短くしたり、治療内容を軽くしたりできる場合があります。
当院の10歳までの
矯正治療の流れ

01初診相談(無料・約45分)
お子さまの歯並びに関する心配事をお聞きし、どのような治療方法があるか、どのくらいの期間や費用がかかるかを詳しくお話しします。お子さまにも治療について分かりやすく説明し、疑問や不安を解消していきます。

02精密検査(16,500円・30分程度)
お子さまのお顔やお口の中の写真撮影、レントゲン撮影を行って現在の状態を詳しく調べます。iTeroを使った口腔内スキャンにより、お子さまにとって負担の少ない検査を心がけています。

03診断・治療計画の説明(35,000円・約45分)
検査結果をもとに、お子さまに合った治療方針をご提案します。いくつかの治療選択肢がある場合は、それぞれの良い点や注意点を詳しくご説明し、ご家族で相談していただいた上で治療方針を決めます。

041期治療開始
お子さまの状態に応じた矯正装置をつけて治療を始めます。通院の間隔は1~2ヶ月に1回程度で、お子さまの成長に合わせて装置の調整を行います。治療期間は症状によって異なりますが、1年半から3年程度を目安にしています。

05経過観察・2期治療の検討
装置を外した後は、永久歯がきちんと生えてくるまでの間、定期的に様子を見ていきます。永久歯が生え揃ったタイミングで再度詳しい検査を行い、追加の治療が必要かどうかを判断します。